トレチノインは表皮の深い層にあるメラニン色素を排出する働きがあるビタミンA誘導体で、通常4週間はかかるとされる肌のターンオーバーを促進し、新しい皮膚に置き換えることでシミ、小ジワ、くすみといった肌のトラブルを解決する薬です。 ハイドロキノンはシミの原因となるメラニン色素を生成する酵素の働きを抑制し、メラノサイトの数を減少させる作用があり、色素沈着したシミなどを取り除いて肌を白くすることから、肌の美白剤などと呼ばれる薬です。 医療機関でシミの治療に使われるトレチノインは、単体で使われることは少なく、ほとんどの場合ハイドロキノンとの併用で使用されています。 そのためトレチノインとハイドロキノンの併用には問題ありませんが、使用後の効果による問題が起こりますので注意が必要となります。 トレチノインのターンオーバー作用は強力で、表皮の細胞を活発に増殖させ、古い細胞は角質として落とし、新しい肌へと生まれ変わらせるため、少しの刺激で過剰に反応する敏感肌となり、炎症や皮が剥けることによる問題を起こします。 またメラニン色素も同時に排出するため、肌のバリア機能が低下し、シミができやすくなってしまいます。 そこで色素沈着を抑えるためにハイドロキノンを使用し、シミの発生を抑えることになります。 ハイドロキノンを使用することで、シミの原因は抑えることができますが、今度はメラニン色素が生成されず、外出すると紫外線によって肌にダメージを与えることになります。 もちろん医薬品ですから使用前にハイドロキノンの副作用も知りましょう。同様に使用上の注意についても知る必要があります。 紫外線を浴び続けると皮膚ガンになる可能性もあるため、トレチノインとハイドロキノンを併用して使用した際は、紫外線から身体を守るために、UVカットの効く日焼け止めを用意しておく必要があります。